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2010年5月23日 (日)

春~初夏の上生菓子

こじかです。

暖かい季節に変わったので、また季節のお茶菓子を作りました。

和菓子というのは使う材料が豆(餡子)を中心として寒天や小麦粉、餅粉など、

わりと年中同じものを使いますが、ちゃんと季節を重んじたお菓子を作ります。

わたしは和菓子職人ではないので、たいそうな事は言えませんが、季節を大切にする

その「和」の心が好きです。

Img_7775

今回作った練り切りは4種。 待ちに待った春のイメージです。

中身はすべて漉し餡です。

写真を撮るのが下手なので、漆のお盆に反射していろいろ写り込んでしまってます。。。

Img_7747 Img_7745

すっかり旬は過ぎてしまいましたが、左のは「さくら」です。

ちょっとふっくらしすぎて梅のようにも見えますが、淡い色みには満足。

いつも色付けが濃くなりがちで失敗するのですが、今年は成功。

右の黄色いのは創作です。 銘は「春嵐」。 勝手に命名してみました。

蝶々のような春らしい色と、温かく芳しい香りの春風をイメージしました。

まん丸系は切れ込みなどの細工が要らないので楽です。笑

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左は「新緑」。青々とした若葉の形です。この葉の上に小さな白い練り切りを一粒

乗せると、「落とし文」という名前の茶菓子になります。

6月くらいになると和菓子屋さんではわりと普通に売られています。

右のものは「杜若(カキツバタ)」。

5~6月は、菖蒲、あやめ、杜若、花菖蒲・・・似たような植物が沢山咲きていますね。

どれも全てちゃんと違いはあるんですが、説明していくと長くなるので

一応、杜若の特徴だけご紹介。

杜若は花の色が青紫、紫、白などがあり、花弁の基部に白い班紋があり、

葉は細く先が尖って葉脈は目立ちません。水湿地帯に生育し、開花期は今が旬。

因みに花名は、花の汁で布を染めていたことから「書き付け花」の意味から由来。

ついでにちょっと艶っぽい?お話をもうひとつ。

伊勢物語に出てくる、杜若をもじった「あいうえお作文」のような歌があります。

らごろも

つつなれにし

ましあれば

るばるきぬる

びをしぞおもう

伊勢物語の中で在原業平が旅に出た際に、三河の八橋で詠んだ歌で、

「着馴れた唐衣のように馴れ親しんだ妻が都にいるので、

はるばるこんなところまで来た旅を 悲しく思うのだ

という意味だそうな。。。

ん~~うまいなぁ。さらっとこんな歌が浮かぶなんて、粋な人なんでしょうねぇ。

日本にはこういったお話や戯曲、短歌、俳句に因んだお菓子がいろいろあります。

これから見頃の杜若や花菖蒲、藤に紫陽花・・・、日本の花見はまだまだ盛り沢山。

花を愛でながら、ちょっと一服、艶っぽい茶菓子でもいかがですか?

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